網膜静脈の血流が障害されることで出血や浮腫を生じる、よくみられる網膜血管疾患です。糖尿病網膜症に次いで頻度の高い網膜血管障害です。

よくある症状
まずは意思決定に役立つポイントに注目してください。よくある症状、通常評価が必要になる患者や状況、そして早めの受診が必要な兆候です。
よくある症状
評価前に患者が気づくことの多い兆候
急激または徐々に進行する視力低下
視野の一部が見えにくい、またはかすむ
変視症
受診を検討するタイミング
確認が必要になる典型的な患者と状況
50歳以上の成人
高血圧の人
糖尿病の人
高脂血症の人
緑内障の人
痛みのない急な視力低下
視野に暗い部分が現れる
緊急評価
痛みのない急な視力低下は早急な受診が必要です。黄斑浮腫に対する早期治療が視機能予後に極めて重要です。
治療アプローチ
抗VEGF硝子体内注射(黄斑浮腫に対する第一選択)
網膜レーザー光凝固(虚血領域に対して)
硝子体内ステロイド注射(デキサメタゾンインプラント)
全身危険因子の管理(血圧・血糖・脂質のコントロール)
治療計画を左右する主な要素
臨床評価
これらは医師が通常最初に確認する主な項目です。関連する検査や画像の報告書をすでにお持ちであれば、評価を早めるために持参してください。役立ちますが必須ではなく、同じ検査は中国でも実施できます。
散瞳眼底検査
OCT(黄斑浮腫を評価)
FFA(虚血領域と新生血管を評価)
OCTA
全身評価(血圧、血糖、脂質)
渡航前
最近の血圧・血糖・脂質の検査結果を持参する
過去の眼底検査記録を持参する
計画メモ
事前評価が必要
RVOのタイプと重症度を評価するために眼底検査、OCT、FFAが必要であり、あわせて全身危険因子のスクリーニングも行います。
遠隔事前評価
OCT画像と眼底写真を遠隔で提出することで、黄斑浮腫の予備評価や治療方針の助言を受けることができます。
多職種評価
眼病変の治療と並行して全身の血管危険因子を管理するため、眼科と循環器内科・内分泌内科の連携が必要になることがあります。
病歴が重要
高血圧、糖尿病、高脂血症はRVOの発症と密接に関連しており、治療では眼の病変と全身状態の双方に対応する必要があります。